SOULIVE Indigo Mods coat
12月に入り、クリスマスギフトをお探しの方もますます増えてまいりました。
とはいえ、ギフトを探しているつもりが、ついつい自分のものばかり見てしまう・・・という方が多いのもこの時期。
それ、よくあるパターンなんで大丈夫です。
特にこの時期、あったかい色味の小物達や、
もこもこウールのニットアイテムなど目を引くアイテムがたくさん揃っているので、悩んでしまいますね。
しかしながら・・・、
今回ご紹介するアイテムは、そんなeimekuにおいて一際目を引く一着。
あったかい色味やかわいい生地感を一切排除して作られたこちらのコート。
ジーパンで馴染み深い方もいらっしゃるかと思いますが、岡山県児島で作られたモッズコート。
デニム生地では世界に誇る一大ブランドとなっている本場岡山にあって、
一点一点、職人の手によってインディゴ染めされております。
一説では、カウボーイが毒蛇をよけるためにインディゴ染めしたのが現在のジーパンのもとと言われているようですが、
現代日本においては、経年変化を楽しむためのものとして考えた方がいいですね・・・。
同様にインディゴ染めのジーパンでは、人によっては洗わずに毎日履いたり、
洗う時も洗剤を使わない・・・など、様々な方法で「バキバキ」のアタリを育てる方もいらっしゃるようですが、
直接肌に触れるジーパンにおいては、生地を痛めない為にもできれば洗ってあげたいところ・・・。
しかしながらコートにおいては、頻繁に洗わなくてもいいアイテムですので、
自然と「バキバキ」のアタリを育てていく事になります。
長い時間をかけてその人ならではの一着に育てていく事ができる点は、
このコートの一番の魅力ではないでしょうか。
そして、そのヘビーユースに耐える事ができる生地もこのコートの特徴。
アメリカ軍で実際に採用されていたフィールドジャケット「Mー65」と同じ生地を使用しています。
コットンとナイロンの混紡になるその生地は、ナイロンの特徴である速乾性、
耐久性と、コットンの特徴である保温性、吸湿性を兼ね備えた丈夫で機能性も高いものとなっております。
今でこそ、防寒具にはゴアテックスやシンサレートのような素材が使用されることも増えていますが、
このコートでは、M-65の生地を解剖・研究することで、
あえてそれら新素材にはない土臭さや無骨さを再現しているというこだわりにも驚かせられます。
また、内側のボアライナーやフードの取り外しが可能になっているので、
夏を除く3シーズンで着用でき、コーディネートの幅も広がるのも嬉しいところ。
他にも、フロントのトグルボタンが本物の水牛トグルだったり・・・
ウエストや裾がドローコードでしぼれたり・・・
フードに針金が入っていて形を整える事ができたり・・・
中でも、ウエストのドローコードは、地味ながらもこのコートにおいては一際重要なポイント。
限界までギュッとしぼって着続け、長い時を経てそれを解いた際、果たしてどのような表情を見せてくれるのか・・・。
現在、店頭に並んでいる状態、掲載写真の状態はおそらくまだ始まってもいない段階。
着用を繰り返す事で徐々にその人ならではの完成へと近づいていく一点です。
未来を思い描きながら、着用を続ける楽しみ・・・。
なんか素敵ですね。
なにはともあれ、ぜひとも店頭で着てみていただきたいコートのご紹介でした。
kunisawa