MEKU BAG展

こんにちは、sekiです。

明日からいよいよスタートする「MEKU BAG展」。

 

私がEIMEKUに入社したのは7年前。

店内を見渡すと一番に目に飛び込んでくる、今まで見たことのない可愛いバッグ。

いつか私も欲しい。そんな風に毎日店内をお掃除しながら

かわいいな、かわいいな、、、と眺めていたのでした。

 

その時は、作家のtomoさんも出産を期にたくさんバッグを作るのが難しくなっており

入荷しては即完売の幻のバッグと呼ばれていました。

 

そんなtomoさんの作るMEKU BAGは

オーナーがヨーロッパで買い付けてきたヴィンテージ生地を使い

手で一つ一つ革を切りだし、ひと針ひと針、大事に丁寧に。

全てハンドメイドで仕上げられたものなのです。

そんな大事に作られた一点もののバッグたちが、50点ほどお店に並ぶ贅沢すぎる即売会.

 

さらに、MEKU BAGをご購入の方に

tomeri x xEIMEKUのコラボノベルティもご用意しております。

こちらも贅沢な一点もののアイテム。

※内容は、明日のinstagramをご覧くださいね。

 

いつか、料理には感動もなくてはいけない、とどこかで聞きました。

それは、自分の「好き」を探すのと同じこと。

「好き」には「感動」がある。

感動というのは、新しさ、驚き、心に届く思いやり。。。

心や暮らしを豊かにしてくれるものです。

そんな毎日のお出かけが嬉しくなる、楽しくなる、特別なバッグ展。

 

どうぞ初夏のワクワクした気持ちとともにお出かけくださいね。

 

 

以下、作家tomoさんより。

長文ですが、EIMEKUというお店のこと、MEKUのこと

少しでも多くの方に知っていただけたらなと思います。

 

seki

 

<MEKUのことと、私のこと>

横浜、東横線の白楽駅から徒歩1分のところに

eimeku(エイメク)というギフトをテーマにしたセレクトショップがあります。

私は15年ほど前、神戸から横浜へ移り住みました。

横浜に来た当初は、神戸の栄町や元町などによくある小さなセレクトショップや

古着屋などが、あまり無いことに寂しさと違和感を覚え。

港町である雰囲気は同じなのに、なんか不思議だなーと感じていました。

そんな時、あることがきっかけで怪しい裏路地にある「eimeku」を知りました。

立地といい、こじんまりとした佇まいといい、マニアックなセレクトのお店に、

一瞬で虜になり「ここは…!」とわくわく感が止まりませんでした。

…中毒性のあるわくわく感。

もちろん必然的に気に入って、このお店に足を運ぶことになります。

お店の方とのお話も楽しみの一つで、

どうしても意思疎通が上手くいかない(笑)憎めないキャラのオーナー小平氏と会えると、ゲラゲラ笑いながら楽しいひと時を過ごし。

 今の夫である相方とお買い物を終えてお店を後にすると

必ず私達が見えなくなるまで見送ってくれるお店の人達が居ました。

実は、横浜へ(というか、関東へ)来ることに大抵抗のあった私ですが

本当にそんなeimekuの存在に救われたのでした。

お店では、アンティークのブローチや、革靴、逆輸入のレディースウォッチに、マニアックな雑貨などなど…

今でも大切に使っているアイテムと出会いました。

 

 

私は幼い頃から、手先の器用な両親の元で、ものづくりが当たり前な環境で育ちました。

母から刺繍や編み物、基本的なミシンの扱いを教えてもらった程度の技術ながら、

社会人になる頃から趣味でアクセサリーや bagを作っていました。

完全に趣味レベルでしたが、頭の片隅では「いつか自分のお店を作って、自分が作った商品を並べたい」という夢が、ぼんやりと… 

でも簡単に追い払えないくらいの存在でありました。

 

ある時、eimekuでスタッフ募集の張り紙が。

何を勘違いしたのか、接客の経験も、雑貨や服飾の知識も全くない私は応募しました。

しかも採用面接では「自分の作ったものを売りたい」と、オーナーにぶつけてしまうのでした。

その時お店が必要としていたのは男性スタッフだったようで、私の勘違いアピールも伴い優しいオーナー様から

「 スタッフではなく、お店でbag展やってみない?」とお声をかけて貰う流れに。

何の技術も、知識も経験も無い私は持ち前の「なんとかなる」の超前向き思考によって

「はい!」とお返事してしまうのでした。

 

そこから、独学で1冊の本を片手に試行錯誤で取り組み、革と生地を使った bagを作りました。

何度も失敗を繰り返しながら勉強し、

3回もbag展をやらせて頂きました。

その3度目のbag展と並行して、スタッフとしてお手伝いをするイベントがあり…

有り難い事に、いつのまにか私はeimekuスタッフとして働かせて頂く立場となっていました。

店頭に立ち間もなく、1ヵ月程でクリスマスのノベルティ300個を1人で作ることに。その後すぐにお店のオリジナルブランド『MEKU』を立ち上げることに。

こんなに恵まれた環境は無い!というほど、トントン拍子にやり甲斐のある仕事を任せて頂き、夢が叶うのでした。

 

とにかく、取り柄といえば「前向き」以外履歴書には書けない、(しつこいですが)何も無い私を認めて下さり、大切にして下さったオーナーやスタッフ。

そして何よりeimekuのお客様に助けられながら、私は『MEKU』の商品の企画と製作を任せていただきました。

ヨーロッパから買い付けてきたアンティークパーツを使ったアクセサリー、ヴィンテージ生地の bagや革小物など。

沢山の商品を店舗バッグヤードでもある3階で作り、作りたてホヤホヤの商品はすぐに1階2階のeimeku店頭に並びます。

その商品がお客様の手に渡ると、スタッフがその日のうちにお客様の反応を私に伝えてくれるのです。

こんな幸せな仕事はありませんでした。

 

6年程店に立ち、オリジナル商品を作りました。

2度の出産もあり、私はeimekuを退社することとになりましたが

『MEKU』というオリジナルブランドの部分だけを引き継ぎ、作らせて貰えることになりました。

そして『tomeri』という名前で自宅のアトリエにてMEKUの製作が再開。

MEKUがスタートしてから、12年という月日が流れ。

今でも当時のお客様から懐かしいMEKUアイテムの修理の依頼など受けると、なんとも幸せな気持ちになります。

子育てしながらでも、私の生活スタイルに合わせて作らせてもらえる今の環境に、感謝が尽きません。

私は、eimekuのお客様と、eimekuという存在を生み出したオーナー小平氏に、死ぬまで恩返しをしていきたいと思っています。

大袈裟ですが、この気持ちはずっと変わらないと思います。

 

というわけで、長くなりましたがMEKUの誕生と、現在に至るまで。

そして、なぜ「MEKU」という名前になったかは未だベールに包まれたまま..

 

これまでMEKUに関わった

すべての皆様に感謝を込めて。

 

 

tomeri 

tomo