皆さんこんばんは、taroです。

 

突然ですが、皆さんは “エイジング” と聞いてピンと来ますでしょうか？

 

年月が経過することによって風合いなどが変化したものを指して

ビンテージ・アンティーク界隈ではエイジングと言いその価値を測る上での一つの指標となっております

 

それは時計においても当てはまり、
私自身もお気に入りの一本を探す際にはそこが大きなポイントと捉えております

 

同年代、同仕様のモデルでもその一本一本が持つ背景、物語は千差万別
文字盤の焼けからやれ具合、ケースについた小キズに至るまでもその個体が持つストーリー

アンティークウォッチの醍醐味といっても過言ではありません

 

今回はそんなエイジングが特徴的な一本をご紹介させていただきます

 

 

40s Minerva German military watch

 

いかがでしょう、

長い時を経て自然に織り成された唯一無二のこの表情

 

圧倒的な佇まいに思わず溜め息が溢れます

 

Minerva (ミネルバ) は1856年にスイスのジュウ渓谷にある

ヴィルレにて創業した非常に歴史のあるブランドで

現在ではドイツの高級筆記具メーカー、モンブランのもとで時計製造の礎を担っております

 

なかなか聞き馴染みがないブランド名かもしれませんが

ムーブメントを自社製造する数少ないマニュファクチュールで

 

フランス、スペイン、そしてドイツなどの軍に納入されていた歴史や

オリンピックでも正式採用されるなどその実力には定評があり、

同郷のオーデマ・ピゲやジャガー・ルクルトにも劣らない影の実力者といったところでしょうか

 

優れた時計ブランドの一つです

 

そんなミネルバ、40年代の一本

 

この茶色味がかった文字盤は通称 “トロピカルダイヤル” と称され、本来はブラックだったものが

所謂 “焼け” と呼ばれる経年変化によってブラウンチェンジしたものを言います

 

トロピカルダイヤルは個体数が圧倒的に少なく、

ブランドによっては数百万単位で取引される稀有な存在で

アンティークウォッチにおけるエイジングの価値を示す代表格となっております

 

そんな蘊蓄は抜きにしても思わず見惚れてしまう面構え

 

抽象的な表現になりますが “雰囲気” という点においては他のどの個体にも引けを取りません

 

丸みを帯びた美しいドーム風防に堅牢な印象を与えるステップドベゼルなど

アンティークらしい、玄人好みなディテールの数々もまた魅力的です

 

日本人男性の腕にも非常に収まりが良い29mmのケースサイズ

この小ぶりなサイズ感もまたアンティークウォッチらしい魅力の一つです

 

いかがでしたでしょうか

 

今回はエイジングに着目して語ってまいりましたがもちろん経年変化が顕著なものが全てではなく、

綺麗な状態のものやリダンされたものにもまた違った魅力があります

 

正解はありませんので、ご自身の感性を信じて

自らが心から良いと思ったものを選ぶのがベストです

 

われわれにもそんな一本を探すお手伝いができれば幸いです

 

taro

 

40s Minerva German military watch ¥129,800- (tax included)

cal.810 (手巻き)

SSケース

ケース幅 29mm

ストラップ 16mm (巻き込み式)

6ヶ月保証

オーバーホール後の渡しとなります。

 

 

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