What makes you special?
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みなさんこんばんは、yoshiです。
いきなりなのですが、 質問をさせて下さい。
あなたを特別に思わせてくれるものはなんでしょうか?
家族だったり、近くにいる人の存在。
そして自分の得意なことや好きなことを理解すること。
はたまた、人からよく褒められることから生まれることもあるかと思います。
それ以外にも着るもの、食べるものから得るものもあるはずです。
ここで私のお話を少し。
お時間ある方はお付き合い下さいね。
私を特別な気持ちにしてくれるもの、それは”機織り”です。
機織りをしている間は私の中でなにか神聖なものと向き合っている時間に感じられ
一つ一つの工程がとても愛おしく思います。
機織りとの出会いは2018年に通っていたデンマークの手芸学校です。
毎日朝から晩まで食べる間も惜しんで夢中で一日中機織りをしていました。
こちらが在学中に撮った機織りの様子です。
ここで少し生地が作られるまでの機織りの構造を簡単にご説明させていただきますね。
生地を折る前に糸を整え綺麗に髪の毛をとかすように一本一本伸ばしていきます。
その後、動画の最初の方に出てくるようにカーテンのようなものに一本一本糸を通します。
このカーテン(綜絖:そうこう)が下につながっている
ペダルと結びついておりカーテンが上下することで、
ヘリンボーンやワッフルのような独特な模様を作ることができます。
その後織っている動画に出てきている部分なのですが、
がっちゃんと動かしている糸が通っている大型のクシのようなところにも
カーテンから伸びた糸をさらに一本一本通していく作業が続きます。
その後、糸をピシッと張りようやく織る作業の工程に移ることができます。
この糸を通す作業なのですが動画の大判ストールに使った糸はなんと800本以上。
800本の糸を生地に仕上げて行く準備段階だけで途方も無い時間を費やします。
そうして出来上がったものはとても特別で
誰かにむけての想いも乗っかっているような
長い長い手紙を書いているかのような、大事な時間のようにいつも感じます。
今年もeimekuではARTISAVより手紡ぎ手織りのとっておきが届いております。
以前も記事でご紹介させていただきましたので、商品の情報は”こちらより”ご覧くださいね。
”カディ” (グジャラート語)
もともとカディというのはインドの独立の父、マハトマ・ガンディーが独立運動中に
”カディはただの布ではなく思想である”と説き、カディを着ること、
織ること、売ることや買うことが”民族の誇り”として、人生を鼓舞する上で重要な役割を担っていました。
また、村の経済の発展だけでなく一国を変えるほどの貢献をし、
美しき手仕事の時間と仕事を与え続ける太陽のような存在とされてきました。
(左から①糸を整える 真ん中②糸をセットする 右③織始める)
そのkadhiコットンの中でも刺繍のように見える模様は
部分的に別の糸を細い針で縦糸に添わせながら模様を書き出している織物で
”Jamdani:ジャムダニ”と名前がつけられています。
東パキスタン(現在のバングラデシュ)から伝わり、Artisavの工房があるベンガル地方に移り
そこから集落を形成し発展していきました。
女性たちが着るサリーとして日常的に使われ、その生地の通気性と美しさは唯一無二の特別な存在です。
ジャムダニといえばベンガルのサリーとして認識させているほど、ベンガルの地に根づいた生地なのです。
この細ーーーい糸を織り機にセットするだけでも、気が遠くなってしまう作業量。
一つのお洋服を作るのに途方も無い時間がかかり、何千本という糸を一つひとつ丁寧に
セットすることで生まれる美しい生地は、手にとった人を魅了する力があります。
織をするということ、そしてその生地を纏うこと
そしてそれを人に与え大事な人の大切なものになっていく時間。
その全てが私にとって自分自身を特別な存在と思える要因の一つだと思います。
同じ生地は決してなく、その時の気持ちや状況でも変わる力加減で違った印象の
生地が出来上がります。ペダルを踏み間違えて図案が変わってしまっても
なんだか素敵な柄が産まれてくれたり。。。決まった形はなく好きなように
作り出していけるのが織りの楽しさかと思います。
インドからのとっておきなお洋服。
残りわずかになって参りましたが、まだもう少しご用意ございます。
軽くて涼しい。
年齢問わずお使いいただけるカディコットンは
長く大事にしたいと思えるような、そんなお洋服です。
遠く離れた地で作られたものたち。
長い長い歴史を経て私たちの手元に届けられました。
このように気持ちが暗くなるような時でも
太陽として豊かな時間を与えてくれるそんなお洋服を
是非お手にとってご覧いただけたらなと思うばかりです。
taroの夜更かしアンティークwatch記事ならぬyoshiの夜更かし記事でした。
おしまい。
yoshi
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