3月のmenu / kodaira
ロンドンコラム 食と物価の関係を語る
2025年1月買い付けでのお話
ブラウベルグしおりんとダブリンで別れ深夜ロンドン入り
2日前よりロンドン入りしていた太郎と再合流した時の一場面
太郎 『ロンドンの素敵なパン屋さんでパンオショコラ、パンオレザン買っておきました!!』
コダイラ『おーーー!!お腹が空いていたから嬉しい』
コダイラ『ロンドン高いだろ、1個幾らだった? 2.5 GBPくらい?(490円)』
太郎 『いえ、1個 4.5 GBP (880円)でした!!』
コダイラ『おっ、おう…』
中にはウナギかダイヤモンドでも入っているのか
パン屋に皮肉たっぷり込めた空想つっこみは止まらない(パンは最高に美味しかった)
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しかし
U.K.入りし
少しして気付いたが
これがロンドンの現在の食の物価
日本の2倍である
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恥ずかしいが
U.K.滞在の7日間外食は1回であった
ケバブ→カレー→タイ→イタリアン→中華 GO OUT(持ち帰り)無限ループ
それでも1回の買い物はどうしても25 GBP (¥5,000)はいく
太郎も私も夕食には酒を合わせる
ビールにワイン、太郎用のスイーツを購入すれば ¥10,000コースへと
会場は洒落たレストラン!?
否
ホテルの床にスーツケースを並べテーブル代わりに
BBCでアンティークを買い付けてオークションにかけてどれだけ利益が出るかといった番組内容
これが、過去私達が旅したマーケットやアンティークモールに行っているから面白い
それを見ながら明日のコースや仕入れたものの品評会をする夜も悪くない
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近年、日本へ大量の外国人が訪れる理由がよく分かる
2003年当時、GBP 206円、ユーロ 130円
VATがある分物価の割高感は当然あったが
ロンドン、パリの街は日本人観光客は沢山おり
皆エネルギーに満ちていた
私もそうであったが、この地で一旗挙げてやるぞと意気込んでいたものだ
2025年現在
日本人観光客は閑古鳥
展示会やアンティークフェアを訪れても日本人バイヤーの数は目に見えて減っている
恐らく出張経費が出ず、リモートなどを余儀なくされているのだろう
この状況下で強い円、強い日本は帰ってくるのだろうか
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洋服、ジュエリー、革小物は歴史ある欧州で生まれたもの
日本生まれからでは見られなかったデザインの憧れから始めたお店
eimekuは現地に赴き常に原点は見ておく必要があり、商品と共にストーリー、付加価値を得る
皆様に夢と希望を持たせたいが、とても恥ずかしいコラムとなってしまった
これが現実の欧州旅行
私達はここも皆様に伝える義務がある
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この苦労があるからこそ、仕入れの感覚は更に研ぎ澄まされる
イングランド仕入れのヴィンテージ達も太郎、美咲がしっかり準備し紹介の時を待つ
3月のメニューは敢えて羅列せず旬な情報を都度お知らせします
皆様良い週末をお過ごし下さい
kodaira