BRITAIN ROAD – John Partridge – taro

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皆さんこんにちは、taroです。

 

突然ですが、

“イギリス”と聞いて、どんな風景を思い浮かべるでしょうか?

 

 

整然と並ぶレンガの街並み、赤い二階建てバス、

霧に煙るロンドンの朝。

 

多くの人にとって、イギリスはどこか都会的で、

洗練された国という印象を持つかもしれません。

 

けれど、実際にこの国を旅してみると、

その印象は静かにほどけていきます。

 

ロンドンを離れ、M1に乗って南へ北へと渡る車中、

見えてくるのは果てしなく続く丘と、羊たちが点々と歩く草原、

苔が生えた石垣や蔦の這ったレンガ造の家、霧に包まれた森など。

 

そんな風にイギリスは、都市の国ではなく、自然と共にある国です。

そして、その自然はいつも、少しの雨とともにあります。

 

 

オーナーがハンドルを握る車中、

構えたスマホで撮った写真や動画を見返すとそんな景色ばかり。

 

よく言う話ですが、

この国では、一日のうちに四季が巡ります。

 

朝は晴れていた空が、昼には曇り、午後には雨を降らせます。

それでも人々は傘を差しません。

 

フードを被り、コートの襟を立て、

そのまま歩き続けます。

土砂降りは除く

 

 

海に囲まれた島国イギリスでは、

北大西洋から湿った風が絶えず流れ込みます。

その風が丘陵にぶつかり、雲を生み、雨を降らせるのです。

 

晴れ間と雨が混じり合う、

移ろいやすく、どこか気まぐれな気候。

 

実際に私たちも

ひたふる雨の中、屋外マーケットで買い付けをなんてことも珍しくありません。

 

 

冬でも雪は少ないが、空気はいつも湿っていて、

冷たい霧が肌にまとわりつきます。

 

そんな風土の中で、人々は

「雨を避ける」のではなく「雨と生きる」方法を選尾ました。

それが、イギリスという国の気質であり、美意識なのです。

 

 

かつて、漁師たちは海風と雨に耐えるために

綿布にオイルを染み込ませ、防水布を作り出しました。

 

それがやがて“ワックスドコットン”と呼ばれ、

この国の自然と共に生きる農夫や狩人の服へと受け継がれていきます。

 

水を弾き、風を防ぎ、

そして使い込むほどに柔らかくなる素材。

 

それは、イギリスという土地の気候に

最もふさわしい布だったのです。

 

だからこそ、この国では

ワックスジャケットが“定番”として息づいているのです。

 

流行でも、特別なものでもなく、

暮らしの中に静かに溶け込む存在として。

 

 

1969年に生まれた John Partridge(ジョン・パートリッジ) は、

そんな英国の風土と文化をそのまま形にしたブランド。

 

名だたる多くの英国ブランドが海外生産へ移行していく中、

今もなおスタッフォードシャーの自社工場で、

職人の手により一着ずつ丁寧に縫われているのがJohn Partridgeのプロダクト。

 

 

「形は機能に従う(Form must follow function)」

という理念のもとに作られた彼らのジャケットは、

最初は硬く、やや重く感じるかもしれません。

 

けれど、袖を通して旅を重ねるうちに

少しずつ身体に馴染み、鈍い艶を帯びていくのがこのジャケットの魅力。

 

雨の跡も、擦れも、時間とともに

その人の暮らしを映す表情へと変わっていきます。

 

自分だけの一着として。

 

 

そんなJohn Partridge のワックスジャケットを着ていると、

雨の日こそ、不思議と心が落ち着きます。

 

なぜなら、濡れることを恐れず、

その瞬間を受け入れるような穏やかさがあるから。

 

雨とともにあること。

それこそが、この国のクラフツマンシップの原点なのです。

 

もちろん雨の日だけではなく、

晴れた午後に羽織っても絵になるのは、

その素材に生活のリアリティが宿っているから。

 

 

先ほど書いたとおり、雨の中の買い付けというシーンも少なくないイングランド買い付け。

だからこそ、私自身も旅を共にするのは John Partridge のワックスジャケット。

 

「郷に入っては郷に従え」と言いますが、

実際にその土地で着ることで、よりその一着への理解が深まる

そんな思いで愛用しております。

 

※左が新品、右が2年弱愛用しているものです。徐々にオイルが抜けマットな質感に。少々分かりづらいですが焼けで色味もほんのり変化しております。

 

 

雨風を凌ぐその機能性はもちろんのこと、

カントリーサイドの屋外マーケットからロンドンの街中でも

十分にファッションとして成立するデザイン性の良さ。

 

それは日本にいても同じ。

 

日頃街の中で着る普段着として、

旅行やレジャーでの心強い相棒として、

どんなシーンでも対応してくれる万能な一着なのです。

 

ラインナップは大きく分けて3種類。

 

ブラウンのチェック柄のショートジャケット。

 

 

クラシカルな質感は残しながらも、

モダンなシルエットをお楽しみいただけます。

 

コーデュロイ地の襟にはチンストラップがつき、

風の強い日や寒さ厳しい日でもマフラーいらず。

 

袖元の裏にもコーデュロイが施されているので、

ロールアップしてアクセントにしたり、寒い日にはおろして防寒対策にもお使いいただけます。

 

サイズ展開はメンズのXS,S,M,が一着ずつございます。

taro(身長183cm)はM, muu(164cm)はXSを着用しております。

 

 

使い勝手のよいミドル丈のグリーンチェック。

 

 

こちらはレディースモデルですが、大きめのサイズは男性にもおすすめです。

私はXLサイズを着用して程よく余裕のあるサイズ感です。

 

レディースサイズのMとXLが一着ずつの展開。

muuはMサイズを着用しております。

 

 

こちらも襟のチンストラップや、コーデュロイのディテールは同様に、

サイドにウォームポケットもございます。

 

 

同じくミドル丈のブラック単色。

 

 

チェック柄のものと比べるとライトな生地感。

裏地の赤チェックがさりげなく映える一着。

 

こちらはメンズサイズLが一着のみとなっております。

 

 

こちらの襟と袖口はスエード調のモールスキン素材。

コーデュロイとは一味違った仕様となっております。

 

 

他にも全モデル共通でダブルジップや脇下のベンチレーションなど、

実用的なディテールが満載です。

 

 

機能を削ぎ落とさず、デザインを誇張しない服。

 

だからこそ、時代が変わっても古びない。

 

John Partridge のジャケットは、

アウトドアウェアでも、ワークウェアでもなく、

日常の中で“時間を纏う服”として生き続けています。

 

 

もし今日、少し雨の匂いがしたら、

このジャケットを羽織って外へ出てみてください。

 

きっと、どんな天気も少しだけ愛おしく感じられるはずです。

 

taro

 

John Partridge Middle Jacket & Short Jacket / England ¥45,100 (tax included)

※BLACKのみリジェクト品のため税込¥29,800

 

 

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