BRITAIN ROAD – Portuguese Flannel – by taro
皆さんこんにちは、taroです。
朝晩は上着がなければ寒いくらいで、
すっかり秋を楽しめる気候になってまいりましたね。
いまeimekuでは「Britain Road」をテーマに、
国内外から続々と届く秋の新作立ちを
英国の文化や空気を旅するようにご紹介しています。
今回ご紹介するのは、eimekuではもうお馴染みと言っても過言ではないでしょう。

Portuguese Flannel
なぜイギリスを謳う中でポルトガルのブランドを?
と思われるかもしれませんが、
実は、このフランネルという生地の原点もまた、イギリスにあります。
霧深いウェールズやイングランド北部の湿った気候が、
保温性と通気性を兼ね備えた毛織物を育みました。
それは炭鉱夫や職人たちの日常着として愛され、
やがて紳士のスーツやシャツへと姿を変えていきます。

Portuguese Flannelは、そんな英国の伝統をルーツにしながら、
ポルトガルの陽光と職人技で再構築したブランド。
北部ギマランイスに構える自社工場では、
100年以上にわたって家族で生地を織り続けています。
糸の撚り、織りの密度、仕上げの洗いに至るまで
すべてが“布そのものを作る”ことへの真摯な姿勢から生まれています。

そんなPortuguese Flannelがおくる
日常に寄り添う、タフで上質な一枚。
私自身、ヨーロッパの買い付けでは必ずこのポルトギーゼのシャツを持っていきます。
冷たい風が吹く冬のヨーロッパ。
まだ日も登りきらない早朝の屋外マーケット、
風を遮るものが無い自然の中でも温かく守ってくれ、
数十キロの荷物を担いでも、シャツはヨレず、擦れにも強い。
洗えば風合いが増し、旅を重ねるほどに身体に馴染んでいく。
柔らかく、温かく、そしてタフ。
Portuguese Flannelの服は、そんな信頼できる強さを持っています。

こちらは実際に私が6年ほど愛用しているもの。
毎年この時期にはカットソーの上に羽織るアウターとして、
もう少し寒くなればジャケットやコートのインナーとして活躍してくれます。
過酷な海外買い付けでもガシガシ着込んで、洗濯を繰り返しておりますが
擦れたり傷んだりなどが全くない、本当に心強い相棒です。

そしてポルトギーゼといえば、不思議な偶然がありました。
先週末、店頭でポルトギーゼのシャツを選んでくださったお客様が、
なんとサックス奏者の方だったのです。
その瞬間、ちょうど一年前の買い付けの記憶が蘇りました。

パリでいただいた自由時間
どこかで飲もうか、でもなんだか生音が聴きたい。
そんな気持ちでふらりと立ち寄ったジャズクラブ。
地下の石造りの空間に、サックスの音が響いていました。

その奏者が着ていたのは、カラフルなチェック柄のネルシャツ。
ラフで、それでいてとても洒落ていた。
演奏中のリズムに合わせて自然に揺れるフランネルの生地が、
なんとも言えず印象的だったのを覚えています。
サックスとネルシャツ
意外にもマッチする洒落た組み合わせ。
そんな出来事を思い出して偶然の一致に少し嬉しくなってしまい、
その日はEmma Rawiczを聴きながら帰りました。
もちろん、ポルトギーゼのシャツを着て。
ブリテンを謳いながら、
ポルトガルやパリなどを行ったり来たりと余談が長くなりましたが、
それでは早速、今年のラインナップをご紹介してまいります。


落ち着いたブラウンベースにイエローやブルーが差し色となる細やかなチェック柄。
派手すぎず、地味すぎない、使い勝手の良い一着。

温かみのあるベージュがベースとなる柔らかな印象の一枚。
こちらもトリコロールカラーのチェック柄がさりげなく程よい主張をしてくれます。

ブルーとブラウンのコントラストが美しい一着。
柄は大ぶりですがトーンが落ち着いていて絶妙なバランス。


ベージュにネイビーのギンガムチェック。
可愛らしくなりがちなこの柄も、
落ち着いたカラーリングで大人らしい印象を与えてくれます。

チャコールベースの落ち着いた印象のシャツ。
ややライトなグレーやパープルの糸が細かく組み合わされていて
立体的な面白みのある一着です。

一見すると単色にも見えるが、実はグリーンとネイビーの糸で織られたヘリンボーン柄の生地。
光の加減で色味や柄の出かたが変わって見えたり、少し光沢感があるようにも見える
さりげなく他人とは違う個性を出してくれます。

色違いでライトグレーにブラックの糸を組み合わせたカラーもございます。
こちらも遠目で見るとシャドーストライプのようにも見える少しスッキリした印象の一枚です。

Portuguese Flannel Cotton Flannel Shirt ¥21,780(tax included)
これらの他にも


他の柄やオフホワイトのソリッドカラーなども少量ございます。
※これらは過去モデルのため ¥19,800(tax included)

こちらのカラーはなんだかサックスが似合いそう。。。

そして今年は定番のフランネルシャツに加えて、
ツイードのジャケットが登場しました!

ユーロもののカバーオールを思わせるデザインのジャケット。
100%ヴァージンウールの滑らかなヘリンボーンツイード生地。

背抜き仕様で裏地は無いので、やや厚手のウールシャツのような着心地です。
表側のパッチポケットに加えて、スマホやお財布がちょうど入るくらいの内ポケットもついております。


かしこまりすぎることなく、カジュアル過ぎないちょうど良いバランス。
男女ともにお楽しみいただけます。
襟の丸みやポケットの配置、縫い目のライン。
どれもが丁寧で、どこか人の手の温もりを感じる。
シャツの上にさらりと羽織るだけで、
いつもの日常が少し上質に見える。
そんな静かな存在感を放つ一枚です。
フランネルに加えて、ツイードもイギリス発祥のもの。
こちらもまたブリティッシュスタイルに上手くハマってくれる一着となっております。

Portuguese Flannel 100% Virgin Wool Jacket ¥37,800(tax included)
Portuguese Flannelの服づくりには、
「美しい生地を、日常に。」という哲学が通っています。
それは、特別な日ではなく、
音楽を聴くように、自然体で纏うための服。
英国にルーツを持ち、ポルトガルの手仕事で再構築されたフランネル。
そして、旅の途中で見たジャズのリズムや、
いまeimekuで出会うお客様の物語と重なり合いながら、
今日もまた静かにその魅力を語りかけています。

ぜひそんなふうに皆さんにも、
今週末も旅する気持ちでeimekuの「Britain Road」をお楽しみいただけると幸いです。
taro
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