1950’s Watches “OMEGA”

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皆さんこんにちは、taroです。

 

多くのアンティーク時計を見比べていると、
面白いことに気付かされます。

 

ブランドごとの違いだけではなく、
同じブランドの中にも、
時代によってまったく異なる表情があるということです。

 

今回ご紹介する二本のOMEGA Seamasterも、その好例です。

 

一方にはクラシカルな余韻が残り、もう一方には現代へと続く洗練が見え始めています。

 

この二本を通して、1950年代という時代の美しさを紐解いてみたいと思います。

 

01|邂逅

店頭に並ぶ二本のSeamaster。

 

同じOMEGA。

同じ1950年代。

同じCal.471。

 

それなのに、並べてみるとまるで別の時計のようでした。

 

一方は、穏やかで柔らかい。

 

一方は、鋭く凛としている。

 

どちらも今からおよそ70年前、1950年代に生まれた時計です。

 

しかし、その表情は驚くほど違います。

 

私たちが惹かれたのはOMEGAのブランドだけではありません。

 

この二本が映し出す、1950年代という時代そのものだったのです。

 

02|二つの美しさ

では、この2本を見比べてみましょう。

 

まずはこちらのクラシカルな一本から。

 

OMEGA SEAMASTER REF.2828

 

ゴールドプレーテッド柔らかな輝き。

 

時間とともに深みを増したシャンパンカラーの文字盤。

 

立体的に浮かび上がる飛びアラビア数字。

 

そして丸みを帯びたケースライン。

 

どれか一つが主張するのではなく、すべてが穏やかに調和しています。

 

 

新品の時計のような輝きではありません。

 

光を放つというより、光を受け止めるような静かな表情。

 

だからこそ、腕にも自然に馴染んでくれます。

 

 

それは、どこか工芸品を眺めているような感覚にも近く、

 

そこには数字では測れない、時間だけがつくり出せる美しさがあります。

 

もう一方は、まったく違います。

 

OMEGA SEAMASTER REF.2802

 

白く澄んだ文字盤。

 

シャープに伸びるラグ。

 

立体的なアップライトインデックス。

 

そして一本だけ走る赤いセンターセコンド。

 

余計な装飾はありません。

 

だからこそ、その一本の赤が生きています。

 

先程のRef.2828が色を重ねて調和を生み出している時計だとすれば、

こちらのRef.2802は必要なものだけを残し、美しさを際立たせた時計。

 

同じSeamasterでありながら、その美意識は対照的です。

 

 

 

03|過渡

 

この違いは偶然ではありません。

 

1950年代という時代が生み出した違いです。

 

戦前までの時計には、職人の手仕事を感じさせる温もりや装飾性が色濃く残っています。

 

一方で1960年代へ向かうにつれ、時計はより機能的で、洗練されたデザインへと変わっていきます。

 

その境界線にあるのが1950年代でした。

 

 

Ref.2828には、まだクラシカルな余韻があります。

 

Ref.2802には、これから始まるモダンなデザインの気配があります。

 

わずか二年ほどの違い。

 

しかし、その間にも時計の美しさは少しずつ姿を変えていきました。

 

だからこの二本を見比べることは、一つのブランドを見ることではなく、一つの時代を見ることなのだと思います。

 

 

04|選択肢

 

私たちがアンティーク時計を選ぶとき、見ているのはブランドだけではありません。

 

一本一本が歩んできた時間。

 

そして、その時代の空気です。

 

1940年代の余韻を残すRef.2828。

 

1960年代へ向かう軽快さを感じるRef.2802。

 

どちらが正解ということはありません。

 

どちらに惹かれるか。

 

その選択こそが、アンティーク時計の楽しさだと思っています。

 

 

そして、私たちが特に惹かれる1940〜50年代の時計は、年々市場から姿を消しつつあります。

 

世界中のコレクターやディーラーが探し続ける中で、良質な個体との出会いは決して当たり前ではありません。

 

だからこそ、この二本を並べてご紹介したいと思いました。

 

 

同じSeamasterという名前の中にある、二つの美しさ。

 

ぜひ店頭で見比べてみてください。

 

きっと、スペックやブランド名だけでは語れない、

1950年代という時代の魅力を感じていただけるはずです。

 

同じ年代でも、同じモデルでも、同じ表情をした時計は一つとしてありません。

 

その日、その場所でしか出会えない一本との巡り合わせもまた、アンティークの醍醐味。

 

この機会にぜひ、そんな一本との出会いをお楽しみいただけましたら幸いです。

 

taro

 

(Left) OMEGA SEAMASTER REF.2802 ¥297,000(tax included)

年代:1950年
ムーブメント:Cal.471 (手巻き)

ケース幅:33mm
ベルト幅:18mm

 

(Right) OMEGA SEAMASTER REF.2828 ¥294,800(tax included)

年代:1950年
ムーブメント:Cal.471 (手巻き)

ケース幅:33mm
ベルト幅:18mm

 

6ヶ月保証
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