TUDOR 9K GOLD DENNISON CASE

EVENT / ANTIQUES&VINTAGE / WATCHES / GOODS

 

皆さんこんにちは、taroです。

 

残すところ、あと4日となったアンティークフェア。

 

フェア後には、一度全ての時計が店頭からは無くなりますので、

ぜひこの機会にご覧ください。

 

本日は、無くなってしまう前にどうしても語っておきたい一本について綴らせていただきます。

 

 

01|輪郭

 

英国で買い付けた、一本のTUDOR

 

惹かれたのは、まずその美しさでした。

 

薔薇のエンブレム。

 

柔らかな9Kゴールドケース。

 

英国の名門ケースメーカー、Dennisonによって製造されたケース。

 

そして、光を受けるたびに繊細な表情を見せるテクスチャーダイヤル。

 

どれも、それだけで心惹かれるディテールです。

 

けれど、それらが一つの時計の中に集まることで、ある共通した印象が浮かび上がってきます。

 

どこか、英国らしい。

 

 

チュードルはスイスで生まれたブランドです。

 

それにもかかわらず、この一本には英国を思わせる要素がいくつも見受けられます。

 

その理由は、このブランドが歩んできた歴史の中にありました。

 

 

02|起源

 

TUDOR1926年、ロレックス創業者ハンス・ウイルスドルフによって商標登録されました。

 

彼が目指したのは、ロレックスの品質や信頼性を受け継ぎながら、

より多くの人へ届けられる時計をつくること。

 

そのために誕生したのが、TUDORというブランドです。

 

 

この名は、1516世紀にイングランドを治めたチューダー王朝に由来します。

 

さらにロゴには、王朝を象徴するチューダーローズが掲げられました。

 

ブランド名にも、エンブレムにも英国の歴史が宿ります。

 

 

チュードルは、スイスで生まれた時計でありながら、

 

英国を強く意識して誕生したブランドでした。

 

そして、その英国らしさは、やがて時計そのものへと受け継がれていきます。

 

03|発展

 

ブランド名やロゴに込められた英国への眼差し。

 

それは決してデザインだけの話ではありませんでした。

 

ブランドが歩みを進める中で、

英国はTUDORにとって特に重要な市場のひとつとなり、

その土地ならではの仕様を持つモデルも数多く生まれていきます

 

英国向けには9Kゴールドケースや、

英国の名門ケースメーカーDennison製ケースを採用した個体も数多く製造されました。

 

つまり、この一本は英国で見つかったから英国らしいのではありません。

 

英国という文化の中で育まれたチュードルだからこそ、その空気を自然と纏っているのです。

 

04|融合

 

英国で育ったTUDOR

 

その歩みを体現するのが、この一本です。

 

ケースに採用されているのは、9Kゴールド。

 

 

「ロイヤルゴールド」「ブリティッシュゴールド」とも呼ばれ、英国では古くから親しまれてきた素材です。

 

法制度やホールマーク文化のもとで発展したこの9Kゴールドは、

十分な美しさを備えながら、日常使いにも適した素材として、

多くの時計やジュエリーに採用されてきました。

 

私たちが英国で買い付けるアンティークジュエリーに、

9Kのものが多いのは決して偶然ではありません。

 

 

さらに、このケースを製造したのは、英国の名門ケースメーカー Dennison

 

スイス製ムーブメントに、英国製ケース。

 

異なる国のものづくりが一つになることで、この時計は単なるスイス時計ではなく、

英国という文化を映す一本へと昇華されています。

 

 

だからこそ、私が惹かれた理由は、9Kだったからでも、Dennisonだったからでもありません。

 

ブランドの成り立ちも、英国という土地も、この時計の仕様も。

 

そのすべてが、一つの物語として自然に繋がっていたこと。

 

ロンドンでこの一本を手に取った瞬間、

私が惹かれたのは、きっとそこだったのだと思います。

 

05|調和

英国という文化を映した一本。

 

その背景を知るほど、この時計は特別な存在に思えてきます。

 

けれど、この時計の魅力は、歴史を語るためだけのものではありません。

 

実際に腕に通してみると、その理由がよく分かります。

 

30mmという控えめなサイズ。

 

柔らかな9Kゴールドの色合い。

 

光を受けるたびに表情を変えるテクスチャーダイヤル。

 

どれも決して強く主張するものではありません。

 

だからこそ、装いの一部として自然に馴染み、

身につける人の日常へ静かに溶け込んでいきます。

 

英国という文化の中で育まれた一本だからこそ、暮らしに寄り添う美しさがある。

 

眺めるだけではなく、身につけて初めて完成する時計。

 

このTUDORはそんな一本なのです。

 

06|継ぐ

 

スイスで生まれ、英国を見つめて歩み、英国という文化の中で育まれた時計。

 

その一本を、今度は私たちがロンドンから日本へと運んできました。

 

ブランドが紡いだ歴史。

 

英国で育まれた文化。

 

そして、長い年月を経てなお受け継がれてきた美しさ。

 

その物語は、この時計がここへ辿り着いたことで終わるものではありません。

 

これから先、この時計とともに時間を重ねていく方のもとで、

また新たな物語が刻まれていきます。

 

 

アンティーク時計とは、ただ古い時計ではありません。

 

人から人へ。

 

国から国へ。

 

時代を越えて受け継がれながら、その一本だけの物語を紡いでいく存在です。

 

このTUDORもまた、その続きを歩んでいく一本になることを願っております。

 

私たちeimekuがおくる

ANTIQUES FAIR 2026

8/11(tue)まで。

 

ぜひお待ちしております。

 

taro

 

TUDOR 9K GOLD DENNISON CASE ¥348,000 (tax included)

年代:1950年
ムーブメント:手巻き式

ケース幅:30mm
ベルト幅:17mm

 

6ヶ月保証
※専門の技師によるオーバーホールを終えた後にお渡しさせて頂きます

 

 

※掲載しておりますビンテージ・アンティークなどの一点ものにつきましては

原則として店頭優先とさせていただきます。

つきましてはお取り置き・通販対応のご希望に沿えない場合がございます。

予めご了承ください。

 


 

お店の最新情報は—instagram—でどうぞ

TEL : 045-434-8038

D.M (instagram)でもお問い合わせを受け付けております。