東南アジアの山岳地帯買い付け紀行 / 2018.6.8 / kodaira

 

Laos,ラオス

 

日本から近い様な遠い様な

日本人からはあまり馴染みがない国です、手仕事の布物を探しに今回初渡航をしてきました。

 

eimeku / Blauberg an der küsteでも夏の色をお届けする定番となりつつあるアジアの手仕事

ラオスの京都とも呼ばれるルアンパパバンにおける衣食住のレポート含め案内したいと思います。

 

 

ルアンパパバンセントラル周辺

交通量は少なく、非常にゆったりとした時間が流れてます。

カフェ、バーが至る所にあり高温に達する昼間は観光客にとっての何よりのオアシスとなります。

 

 

ラオスは敬虔な仏教国

80以上の由緒ある寺が立ち並び、オレンジ色の袈裟に身を包んだ僧侶を多く見つけます。

早朝5時-6時、ルアンパパバン街のメインストリートは僧侶達が朝の托鉢

(僧侶が沿道に並ぶ人々からご飯を受け取る)セレモニーが観光客の見所です。

 

 

バイクを借り、走ること数十分

紙の村へ。

生のお花を敷き詰め、外気温37度の高温で一気に天日干し

良質な紙が出来上がるのです。

 

 

織物の村へ

小さな家内制手工業を織りなすルアンパパバン

天然の樹脂から恵みを頂き、ふわふわのコットンに染色

全て自然からくる7色が出来上がり、熟練の織子さんが命を吹き込んでいくのです。

北欧のテキスタイルを彷彿させる配色、柄はどれも1点ものとなります。

 

 

出来上がった

ラグ、ストール、ポーチ、バッグ

どれも目移りしてしまいます。

 

 

ビンテージのみを扱うラグ屋さんも

ビンテージクロスの持つ圧倒的な存在感は美術館にいるかの様な気分になります

 

 

何があっても慌てない、それがラオスの標語なのだ

灼熱の様相から突如冷たい空気が吹き出し、空は積乱雲と稲光へと変わり、空は瞬く間に真っ暗。

『おばちゃん、スコール来るから早く詰めて!!』

『は?何言ってるの』、と言いたげな表情、マイペースにマイペースに一点一点、村の特産の紙に包んでいきます。

稲光と轟音が鳴り響いてもおばあちゃんは微動だにせず

とうとう雨が降り出し、観念。。。

水とビアラオが出てきて、『まあメコン川でも見て』と

ラオスタイルの本質が見れた貴重な体験でした。

 

 

ここからはラオス、ルアンパパバンの食についてレポート

ナム・カーン川を渡る為、乾季の時期に組み立てられる橋。

雨季には取り壊しボートで渡るとの事。

かなりギシギシ言います。。。汗

これを渡って対岸のレストランを目指します!!

 

 

Dyed Sabai Restaurant 

ジェンサバイレストラン

対岸の崖に聳えたち、ロケーションと吹き抜く風がとても気持ちが良いレストラン。

ロケーションは二重丸。

 

 

とても暑いルアンパパバンですが、名物なべ、シンダートを選択

お客様10組中10組がこのなべをチョイスしている風景を見て、半信半疑でしたが、一口運んで、笑顔に変わる。

お肉は牛、豚、鳥から選ぶことが出来、私は赤身の豚をチョイス。

 

画像の煮えたぎる火口に鍋を置き、上でお肉を焼き

下の出汁プールにラオス産のキノコ、ハーブをくぐらせ出汁と一緒に食す!

これがしゃぶしゃぶを超える味となるのです。

 

煮込んだ肉より焼いた肉がベター、それをさらに出汁にくぐらせるってありそうで無かった斬新なスタイル。

少し飽きたら大量のライムを出し汁に絞り一気に味変

1人前が無く最低量で2人前でしたがペロリと平らげる程ラオスの鍋。

文化にリスペクトの1品でした。

 

さらにさらに

価格も手頃で手も抜かず、カクテルやその他のドリンクの豊富さ。

ナムカーン川を望むロケーション良し、味良し、ドリンク良し。

このなべを食べる為にまた来ても良いかなと思える程のお味でした。

 

 

Le Bannenton

旧宗主国、フランスの香りが色濃く残るルアンパパバンの街は

レベルの高いベーカリーカフェがセントラルの至る所にあります。

 

宿にて朝食がインクルードされておりますが

アジアンブレックファーストのおかゆやシリアルなどのコンチネンタルブレックファーストより

焼きたてパンが食べたくなってしまいます。

 

朝散歩で見つけたお気に入りのカフェで、焼きたてクロワッサンとカフェオレを頂ける事が何よりも嬉しい誤算でした。

フランス色が夜の食文化にも入り込み、これまた格安にて美味しいフレンチやワインを頂ける都市なのです。

 

 

Coconut Garden

ココナッツガーデン

ルアンパパバンメインストリートにあり、ラオスの郷土料理をお手頃価格で味わえるお店

 

コロニアル調の建物にて半分外を見ながら頂くことの出来る最高の席を用意してくれました。

自然薯、キノコ、山菜など山の幸がとても好みで、それをハーブと食す山岳地帯の食文化はとても自身の好みと合う。

 

タイのラープとは一味違う、豆腐、キクラゲと大量のハーブとの組み合わせ。

たけのこは山で採れたものを抉り取り、中にはスパイスの効いた豚のひき肉を入れてホクホクに蒸し上げる。

あっさりめのビアラオと黄金の組み合わせが完成するのです。

 

 

TANGOR BAR

締めはお向かいのタンゴーさんにて飲み直し、吹き抜ける風、ライトに照らされた花が幻想的な世界です。

 

 

Villa Santi Hotel

ヴィラサンティホテル

 

ルアンパパバンの朝は高原さながらの気持ちの良い空気。

朝散歩から素敵なコロニアル調の建物を発見。

 

朝食は2階の最高の席から頂く事が出来、調べたところ一泊、一室の値段もとてもリーズナブル。

次回は宿泊してみたいホテルです。

 

 

フライトまでの間、ドリップコーヒーと共にメコン川へ

 

このルアンパパバンの2日間を思い出す。

ラオスの人々

衣食住共に文句なし。

何と言ってもこのメコン川、全てを包み込み、嫌なことも流してくれる、正にラオスの母。

 

再来を誓って空港に向かいました。

 

 

人、衣食住、流れる時間、全てにおいて満点を与えられたラオス

もっと日本人が訪れるべき観光大国になるべきではと感じた今回の滞在。

なぜ日本からもっと多くの人が訪れないのか疑問に感じ調べた結果……

 

国土を山岳に囲まれ、メコン川が縦断するラオスはお隣タイからでも陸路で国境を跨ぐのはかなりの困難……

 

それならばエアーでラオス入りとなりますが

肝心のフラッグキャリアラオス国営航空はエアバス320中型機4機、ATR小型機7機の計11機保有のみ……

 

事故多き西安60も保有してましたが、今はサイトから消えてました……涙

当然日本からの直行便計画など検討で終わってしまうのでしょう

 

また、空港整備もなされておらず、着陸時の衝撃が凄く滑走路がザラザラに荒れ果てている様子が伺えました…..

観光大使ではありませんが、今回訪れて沢山のオアシスを見つけ、ラオスは皆様に訪れて欲しいと思ったのは事実。

 

日本からルアンパバンへは

ハノイから(ベトナムエアライン)

バンコク、チェンマイから(タイエアアジア、バンコクエアウェイズ)

シンガポールからフライトがあり、そこまで不便な行程ではございません

 

国の玄関は空より

行政がここに着目、投資し、中距離便でも良いのでラオス国営航空機材増、パイロットを増やし

大型機が着陸できる空港を整備し観光客を沢山連れてこれる下地をまず整えたらまた変わるか。

 

それとも敢えての難所にし、辿り着いた数少ない旅行者のオアシスとなり続けるのかでしょうか、このジャッジも店を経営する私にとっても難しい所なのです。

 

 

 

ラオスの母なるメコン川を上空に

如何でしたか、弾丸ですが買い付け以外を含んだラオスレポートでした。

 

eimeku / Blauberugの夏の風物詩の背景として参考に

またこの国を訪れて見たいと思った方は、是非色々お答えしまうのでお店にて色々と話せたらなと思います。

 

 

 

店主

 


↓アジアの過去のコラムはこちらよりどうぞ。

・東南アジアの山岳地帯買い付け紀行 チェンマイ編 / 2018.6.22 / 後編

・東南アジアの山岳地帯買い付け紀行 / 2018.6.8 / 前編

・2016 Summer holidays and Hunting trip report in Thailand