2019 秋 欧州渡航記  明と暗 @Kodaira

 

台風19号、温帯低気圧による長雨により、被災された方々心よりお見舞い申し上げます

皆様の一日も早いご再建をお祈りいたします。

去る10月12日、羽田空港着陸不可となる寸前、大嵐19号と共に羽田へ決死の機内激揺れランディング決行!

BA07ロンドンより帰国しました….

日本へ着いた安心もつかの間、Y-CATまで豪雨の中迎えに来る嫁は車を激しくヒットしており!! 

トラブルだらけの旅が物語るフィナーレ….

インスタグラムにて文字数がオーバーし、お届けし切れなかった旅の行程をこちらで焼き直してお届けいたします

7カ国/18日間の旅路

フランス-ドイツ-ポルトガル-オランダ-ベルギー-フランス-イングランド-スコットランドへ

 

 

Paris

 

宿泊はChâteau d’Eau(シャトー・ド)

危険なエリアだが、北駅、東駅に近くてわりかし安価なホテルが見つかるエリア

ピュッと国際列車に乗りたい、タイトな行程に私1人出張時のリピート率も高い

割り当てられたのは最上階6Fの角部屋、時間ごとに表情が変わりアートなパリを感じ、癒された一幕

 

 

Paris Exhibition

 

トレードショーにて出店している、古くからの戦友  @mature.ha タカタ夫妻に挨拶

今では欧州の主要ショップにはほぼ並んでいる程認知度は高く、神戸で激しく飲み明かし皆でホテル泊まったり

16年間その過程を見守っている私も嬉しく誇らしく思う限り

現在は姉妹店Blauberg an der Küste中心に展開

 

 

John woodbridge & sons makers

 

ジョンウッドブリッジにて来季の新作に向けてのMTG

こちらも現在は姉妹店Blauberg an der Küste中心に展開のブランドです

 

 

 

担当のリンちゃんとランチ

彼女はマレーシアから移り住み、マレ地区で自分のショップも経験し、今はジョンウッドブリッジを担当

アンティークやビンテージにも非常に精通しており、

エイメクの品揃えにも止まる事なく様々な疑問、質問、その答えに対して随時目から感じるこのエネルギー

これ、今の私達にとってもとても大事な事だと感じさせてくれる

 

 

Le Suffren  / Paris 5e

 

同時期、パリの北にて行われているメガネの展示会シルモ / ビンテージ眼鏡の仕入れに来られていた

素敵眼鏡グループ代表MICHIOさんとお互いパリスラストナイトの打ち上げへ

ビジネスの悩みを打ち明け、ポジティブな言葉をくれ元気にしてくれるミチオマジックはパリでも健在

先輩シブヤ氏お勧めの老舗ブラッサリー、サフランさんにてまずはシーフードプラッター

カニがマジで美味いんです、そしてここの生牡蠣は食当たらない

*席数多いですが、週末は予約がベター

 

 

 

エンジンがかかってきたMICHIO、あらら、ステーキもいっちゃいました

 

 

 

もう止められないMICHIO~~、締めはホールの4/1はあろうかとタルトタタン締め…

 

 

異国の地の宴もたけなわ

2018年、MICHIO眼鏡の聖地ジュラを目指し、道中マシンがまさかのエンジンストップ!!

挙句自身のニーを強打し、びっこ引きながらヒッチハイクにて聖地入りを目指した2018のおぞましい思い出を断ち切りに再度ジュラを目指すMICHIO

どうか気をつけて…

最高のビンテージメガネを遂に手に日本で再会を…

*2020年3月 MICHIOのフレンチビンテージグラスフェアをeimekuにて開催が決定しました

詳細はまたお知らせします

 

 

Gare de l’est  / Paris to Germany

 

パリの滞在もあっという間に終わり、さあドイツへ

 

Karlsruhe / Germany

 

パリよりTGVにて

ドイツ、カールスルーエへ到着

 

Lehrers Wirtshaus / Karlsruhe

 

やはりここに来たいから…カールスルーエへ宿泊

ドイツビアからのコンソメスープ仕立てヴァイスブルストは最高なんです

 

Aristo Vollmer  / Pforzheim

 

メッサーシュミット、アリストの2019 X’mas 

バウハウス100周年記念時計の打ち合わせへ

150年の歴史を受け継ぐフォルマーさんはいつも笑顔で迎えてくれる

 

 

日本へは11月頭到着です、お楽しみに

 

 

プフォルツハイムのホテル

東欧の空気を存分に感じる事が出来るお気に入りのホテル

 

 

ホテルの空いた時間を使い

そう、いよいよ来週から本格的に始まるアンティーク仕入れを前に日本よりジョーカーを呼び寄せる事を決断

果たして、最後のカードの切り札ジョーカーとは??!!

エアラインは、香港問題からクリアなイメージ回復に苦戦しているキャセイがキャンペーンを打つ中、こちらを選択

 

Flugfahen Stuttgart  STR / Germany to Portgal

 

シュツットガルト空港、通称STR

プフォルツハイムからここへ行くには常に困難となる

08:40分のフライトに合わせ

ホテルを05:00発

時間に余裕を持ちスタートしたのだが、ドイツ鉄道(通称DB) お得意のディレイが生じる

駅員『到着の電車~10分遅れます…20分遅れます….あっ30分遅れます….やっぱ運行取りやめます…てへ』

アナウンスは全てドイツ語

雰囲気と6感で感じ取り、この危機をどう乗り越えるか考える

とりあえず、欠航された急行ではなく普通列車に乗り込むも、これまた凄い遅さ

全体のダイヤもとても乱れている様で、現地の人に聞いても正確な答えは返って来ない

フライトに間に合わないイエローゾーンに差し掛かり、爪を噛み、貧乏ゆすりが始まる

これを逃すとポルトガル行きのその後のフライトなどない

普通電車は相変わらずノロノロ、停車駅ではなかなか走り出さず、落ち着かない中、少し大きめの駅へ停車

しかし、まだシュツットガルト中央駅には程遠い

と、思ったところ

反対のホームに2階建特急列車っぽいものが滑り込み

聞くところ、これはシュツットガルト中央駅行くぜ、との事

躊躇せず、この列車へ乗り込み、なんとか滑り込みでチェックインセーフ

なんとか、ポルトガルへ!

 

 

 

 

To Burel factory   / Porte to Manteigas

 

ポルトガルは海に囲まれた平地国と思いきや、全くもって予想を裏切られました

大西洋近郊に位置するポルト空港を出発し、上り坂が続く高速をアクセルベタ踏みで駆け上がる爽快感

気づくと標高は1,000M

目指せManteigas(マンティガス)

 

 

Burel factory   / Manteigas

 

ポルト空港より、陸路で3時間

油断していると崖に落ちそうなカーブを幾度も潜り

山あいの小さな町、マンティガスがありました

予想していたよりもかなりタイトな場所にあり、冬場は雪が積もるそうな…

過去の賢人は何故この様な場所に集落を作り、生活を営もうと思ったのか

そこに羊がいたからなのか??

賢人達の遺産を受け継ぎ、極上の羊毛が遠いファーイースト、黄金の国ジパングへ

eimeku , Blauberg an der Küste にてお馴染みのMoitas コートの原料となる良質なウールがここから生まれております

2019年11月からお目見えするコート類の最終チェックとまだ見ぬ極上の生地をハンティング

 

 

Burel factory   / Manteigas

 

ブレルの生地工場へ到着したのは静寂なお昼時間

13時を過ぎると100年前からの機械ががなり音を上げ一斉に動き出します

30分でも聞いていると気が狂いそうな、あまりの機械音にびっくりし、思わずイザベラ社長に

『こんな音毎日聞いて皆おかしくなっちゃわないんですか??』

『これが慣れてくるのよ~』

そう言って彼女は薄いドア一枚を閉めた

羊がいれば、自然と良質なウールは生まれると思った私は衝撃を受け

1枚の品物になるまでのストーリーをしかと目に焼き付ける

*こちらの詳細は追って後日NEWSページでもお伝え致します

 

 

Manteigas Charming Hotel    / Manteigas

 

打ち合わせを終え、夜はBurel社がマンティガスにて経営するホテルへ招待

外観、お部屋、使用アメニティ、夕食時の食器に至るまでセンスを見せつけてくれイメージとしてはヘルシンキ、ストックホルムの洗練されたホテルに泊まっているかの様

マンティガスまでの行程は本当に険しく、遠いながら平日にもかかわらずお客様は多い

徹底したブランディングにビジュアル面

慣れきったスタッフさんのサポートを見てお客様は安心、宿の予約が埋まる理由に納得

ここは当然、皆様も宿泊する事が出来ます!!

コダイラに言ってもらえたらブッキングもします

Manteigas Chaming Hotel

Casa Das Penhas Douradas

新婚旅行、またはひと段落ついた40代後半から-50代夫婦の滞在先として本当にオススメです

 

 

Restaurante O Valentim    / Porte

 

マンティガスからポルトへ戻る

ポルトは残り1泊

時間は限られている

明日から始まる、超タイトなアンティーク仕入れに備え

しっかりエネルギーを蓄えたい

食べたい物は大西洋からの海の幸一択

こんな時貴重な情報を投げてくれるのが我がスタッフと信じ

ポルトガルを新婚旅行先でリサーチしているエミリーに即メイル

コダイラ『ポルトガル下調べしてるよな、ポルト最強シーフード店教えてくれ!!』

エミリー『了解ですオーナー、あ~ここのアンコウリゾットが激ウマらしいですよ~~』

コダイラ『よし、直ぐ調べて行ってみる!….あれ、ないよ…』

エミリー『すみませ~ん、お店はリスボンでした~~、あとは知りませんが塔の近くの老舗カフェとかいいみたいですよ~、頑張ってくださ~い』

コダイラ『おっけ~、おぶりがーど…』

…ダメだこれは

時間差にて

ポルトガル雑貨を輸入し、商いとされているカステラノートさん @castella_note

からも同じ問いからの返信が…

ポルト海沿いのシーフードからセントラルのポルトガル料理、ワインバー、雑貨屋…

もうおしゃれるるぶ書けるよといった具合にスペシャルなお店を羅列した案内、

限られた滞在時間を最高にするショートカットキーが見つかり 

やはり、こんな時頼りになるのはスペシャリスト

早速訪れた海沿いのシーフード屋レストランが並ぶ界隈

O Valentimさん

もう海外で1人レストランは慣れております

周りは一切気にせず、1人グルメの世界へ興じるのです

メニューを見ると、エミリーがアナウンスして残してくれたアンコウリゾットのメニューがあるではないか

よし、ではこれをオーダーしよう

前菜にタコのマリネにアンコウリゾットを1人なのでハーフポーションにしてくれないかと、快く了承してもらい

遂にやってきたこの瞬間

43年生きてきて、こんな美味しいリゾットは初めて出会った瞬間でした

うまさの決め手は

アンコウの独特の出汁でしょうか

このライブを更に盛り上げるハウスワイン扱いのPLANNALTOの白ワインハーフボトル(5.5ユーロ)

生の様にスッキリ、水の様にゴクゴク飲め、冷えれば冷えるほど美味しさを増し、タコ、アンコウに強烈なマリアージュを感じさせてくれる

味は勿論の事

通されたテラスエリアを担当するソムリエ兼、ベテランウエイターさんが本当に寂しい私を1人にせず諸々コミュニケーションを取ってくれ、やはり店こそ最後のポイントはここだなと再確認

ここ行くだけでポルトガルは行く価値がある国だと断言できます! この場を借りてスタッフにも言わせてください!

エミリー、ヨウスケさん!!(旦那)、もうポルトガル何泊も行って来ちゃって、ブレルホテルでは大好きなトレッキングも出来るヨ

 

 

Porte  Central  

 

夜は、ポルトセントラルを徘徊

街はコンパクトにまとめられ、とても歩きやすい

もっと日にちがあれば行きたいお店も山程見つかり、グーグルマップへ次回への旗を一つ一つ立てていく

 

 

Ernesto / Porte Central

 

ポルト最終日晩

ポルトガルローカルレストランへ

豚のロースト(恐らく豚足や肝もソースに使いながら)のポルトギーゼローカルメニュをオーダー

ポルトガルに来て、英語を話してくれるもの、南ヨーロッパの方言となってしまうのか

あまり聞き取れない事が多かったのですが

ここのウェイトレスさんはとても綺麗な英語を話し、私のメニューに対する一つ一つの質問にも嫌な顔せず答えてくれる姿に、ポルトガルが100点にアップデートした瞬間でした

ほんのり出汁の味がする炊き込んだご飯にもパーフェクトに合う料理に舌鼓を打ちながら

ブレルのホテルと共に

品-空間-雰囲気-スタッフ-接客 ここの線通しが全てが、店の決め手だと改めて感じさせてくれたポルトガル出張

 

 

OPO Airport  / Portugal  to Netherlands

 

アンティークの仕入れへとアムステルダムへ

素敵なゲストにも会え、料理も全て大当たり、移動手段も順調過ぎ

ここまでの旅程は正に順風満帆…

そう…

ここまでは…

アムステルダムへ移動し、アンティーク雑貨の買い付けが再び始まり、タイトな行程が予測される中エイメクより呼び寄せた切り札ジョーカーはタロウ氏

が、ここから流れが180℃代わり

本当に可哀想だがここからが数多くの試練が待ち受ける…

渦中の香港経由をウキウキで通過中のタロウ氏キャセイパシフィック

激動のオランダ-ベルギー-フランス-イングランド-スコットランド編は後編へ…

 

 

 

kodaira