番外編 Sakai、心を取り戻す。-中欧編-

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すべてノンフィクションでお送りしたトルコ編。

なんとなく、かっこいいように書いているけど、

やってることは、だいぶしょうもない。。

 

TRANSITで読んだ

〜魅惑のトルコ〜とは、ちょっとギャップがあったかな。。

 

 

’’いやぁ〜良い人生勉強でしたよ!!’’

お店でそう吠えているかもしれませんが、どうかお許しを。。

 

 

もう少し続きます。

少年、憧れのヨーロッパへ。

 

 

 

Istanbul→→→Vienna→→→Czech→→→Berlin

 

 

 

 

飛行機でウィーンへ。

トルコ語からドイツ語ときどき英語

トルコリラからユーロに変わります。

 

 

 

 

空港につくなり、驚きの連続。

なんだこの、、ハイテクノロジー空港は。。

近代的なデザイン、清潔感あふれる空間。

ゴミ箱一つでも、カッコ良く感じる。

土臭さが落ちていない自分がアウェーに感じます。

トルコ以上に話しかけるのが恥ずかしい。

 

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とりあえず、ペーパーマップを購入し、ホテルまでの行き方を尋ねる。

ツアーガイドのおじちゃんにお手上げされ、ややショックを受けるも、なんとか電車までたどり着く。

しかしどこを見渡してもチケット売り場が無い。。

ヨーロッパの切符の買い方が、初心者にはハードルが高かったので、

前にいたキャリーバッグまでオールレッドのおばあちゃんに尋ね、途中まで同行してもらうことに。

 

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とても心強い方で助けられます。

 

 

 

ここだけの話。

ウィーンでも、トルコでの出来事を引きずっていたこともあり

ドミトリーで他の旅行者と夜を過ごす気にはなれず、

やや値段高めではあったけれど、シングルルームで二日間を過ごします。

ベットで気が落ち込んでいる男1人。

そんな時、研修旅行中のeimekuチームからTV電話が。

 

 

事件の経緯を説明し、あるものがなくなった髪を晒します。

 

 

 

・・・笑いに入り混じる、、、Sekiさんの悲鳴・・・

 

 

 

それでも、みなさんの声を聞いて、だいぶほっとしました。

1人でいても、気にかけてくださる方がいて、僕は幸せです。

 

 

そして研修旅行の写真が送られてきました。

みなさん、本当に素敵な笑顔。

画面越しに笑い声が聞こえてきそうです。

 

 

 

気持ちもすっかり軽くなり、外の世界に出掛けました!!

 

 

 

 

Vienna

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Praha

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Český Krumlov

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Prahaから列車で数時間で行くことができる古都、チェスキークルムロフ。

オーナーに勧められ、行ってみたら、本当に綺麗な都でした!

 

 

自然と建物が一体となっていて、居心地が、、とても良い!!

本場で飲んだビールが美味しすぎて、ついついさらにもう一杯。。

そのあとベンチで酔い休みしている時に、足の指を蜂に刺されたのは内緒、、、

 

 

足を少し引きずりながら、ベルリンへ向かいます。。

 

 

 

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ベルリンについたのは、朝方四時ごろ。

眠い目をこすりながら、一体ここはどこだと思うばかり。

買い付けでも度々訪れるらしいベルリンは、

ついつい気持ちが入ってしまい、長めの滞在をすることにしました。

各所での蚤の市、

歴史の深いベルリンの地は、どこを歩いても勉強になります。

 

 

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中でも肝を抜かれたのは、ここ。

ホロコーストの犠牲者を弔う記念碑。

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一角にあるふしぎな光景、無機質なブロックがただ規則的に立ち並ぶ異様な空間。

ナチス時代に起こった出来事を、今生きるドイツ人が記憶にとどめ続けるようにと建てた様です。

同じようなことが日本でも、これから起きないことを祈るばかり。

 

 

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この日のお疲れビール!

 

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明くる日、お楽しみの蚤の市。

仕事とプライベートとではまったく異なるものだけれど、

バイイングは、身を以て体験してみたいことでした。

 

 

マウアーパークマーケット

 

 

数多くある中から、お宝に変わりそうで、特別感のあるモノを探します。

ただ、あげたいもの、自分が欲しいものでもあるけれど・・・

 

 

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実際に交渉してみて、こういう感じかあと感じたり、値切ってみたり。

目利きと交渉は、難しいけれど、楽しい。。

アンティークを売買するひとびとの接客を覗けたりと、

eimekuに置いてあるアンティークもはやく見に帰りたくなりました。

 

 

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そしてベルリンにて、さらなるトラブルが待ち受けていました。

 

 

完全に自分のミステイク。。

 

 

 

 

予約したホステルを目指し、ベルリンの街並みを眺めながら進んでいました。

その道のりが思ったよりもずっと遠く、

旅の疲れが出ていたのか、いつもよりも荷物が重く感じ、

途中道端で休んでしまったり、バス停のベンチで寝てしまったりと、

数時間かかりながらも無事にホステルに到着。

 

 

 

 

予約していたsakaiです。

 

 

 

おーけー。

30ユーロになるよ。

 

 

 

おーけーおーけー。

 

 

 

む?

 

 

むむむ???

 

 

 

お財布には1ユーロと、35セントしか入っていません。

 

 

 

あ、あかん

カードでいくワ。

 

 

 

や、このカードいま使えないみたいよ。

 

 

 

・・えっ??

 

 

 

クレジットカードの詳細を一旦確認してみます。

いつの間にか、利用限度額に達している。

 

 

 

・・・トルコ、お前は本当に何処までも。。・・・

 

 

 

いいよ。支払いはチェックアウトのときでも。

 

 

 

ありがとう。

 

 

 

とりあえずその場をしのぎますが、

問題は山積みに。

 

 

1. 電車を乗れないくらい、財布の中身がない。

2. クレジットカードが限度額に達しているため、利用できない。

3. この日は土曜日。次の日曜日は銀行がやっていないため、両替が出来ない。。

 

 

 

時はすでに19時を回っている!

やばい!どこか両替してくれるところを探さねば!!

ていうか、お腹もぺこぺこだ!!

 

 

 

 

 

ぼーっとする頭の中、始まりました。両替所探し。

噂では、7デイズというコンビニのようなところで、土日でも両替してくれるらしい。

 

 

たまたま歩いていたら、見つけた!!!

・・・なんていう奇跡は都合よく起きるはずもありません。

 

 

しかし、諦めたらそこで試合終了。

 

 

 

自分に鞭を打ち、ひたすら探し歩く。

銀行をあたっても、おじさんはもう空港位しかやってないとおもうよはは。。

なんて酷なことを言ってくる。。なら銀行を開けてくれよ、はは。。

 

 

 

 

もう、お終いか。。。?

気力が切れかけ、明日の朝一になんとかしましょうか。。

きょうはもう。。

たくさん飲食店があっても1.35ユーロしか持っていない自分は食にありつくこともできないのです、

これは世知辛いな、そうだ果物なら買えそうだ、スーパー寄って帰りましょう。

 

 

 

 

たまたま入った大きいスーパーにて、トラブルがドラマに変わりました。

 

 

 

 

 

 

スーパーのインフォメーションの、おばちゃん。

 

 

 

いや、もう僕からしたら、お姉様。

 

最高のサービス、ファインプレーを見せてくれました。

 

 

 

 

めいあいいくすちぇんじジャパンいぇん?

 

 

 

 

 

可能性は限りなく薄い。一か八か。

 

 

 

 

 

いくすちぇんじ?おけい、プリーズうぇいとあふゅーミニッツ

 

 

 

 

 

・・・え!?????

 

 

 

 

 

もう、心臓、ドッキドキ。

ちょっと!その気にさせないでよ!!!

 

 

 

 

 

まさか、ここで両替ができるの、、、、?

 

 

 

 

 

もはや乙女になった気分で指示を待つ。

そわそわそわそわ、ああ、返事が待ち遠しい。

 

 

 

 

 

奥から若いお姉さんが登場。

このお姉さんが、とんでもなくイケメンだった。

 

 

 

 

 

どうしたの?

 

 

 

 

 

あの、、両替が、、したいです、、、

 

 

 

 

 

ここではできないよ。

 

 

 

 

 

え、できないんかいっっ!

できないんかい!!

 

 

 

 

 

けど。

 

 

 

 

 

け、けど、、、???

も、もったいぶってよ、お姉さん。

 

 

 

 

 

両替出来るところはあるよ。

 

 

 

 

 

カキーン!ワンヒット。一塁に進むsakai。

 

 

 

 

 

 

お願いします!教えて!!!お姉さん!!!!

 

 

 

 

 

Hermannplatzという大きい駅なら、夜まで両替所が営業しているらしい。

 

 

 

 

 

ありがとう!!!!

 

 

 

あ、でも。。。

 

 

 

 

 

財布の中身をジャラっと出す。

出てきた硬貨たちは、僕をあざ笑うかの如く、鈍く、輝いている。

 

 

 

 

 

三人の間の、シリアスな沈黙。

 

 

 

 

 

ユー。

 

 

ゴー。ハリアップ。

 

 

 

 

 

姉さんは、ポケットから2ユーロ硬貨を取り出し、僕の掌に置く。

 

 

 

 

 

ハリアップ。

 

 

 

 

 

無言の感謝、気がつけば、硬貨握り締めて走り出している。

 

 

 

 

 

 

時刻はすでに21時。

営業終了まで一時間を切っている!

前に歩いていた、またしても、お姉さん。

 

 

 

 

一番安い切符の買い方を教えて!!! 

 

 

 

 

急ぐ自分の様子を察してくれたよう。

 

 

 

 

オッケー、ええと、これよ!!

 

 

 

 

たしかに一番安い切符を買ってくれたお姉さん。

ベルリン市内を必死で駆け抜ける。

 

 

 

 

これはもう、映画なんじゃないの、、??

映画なんでしょう、これ!!

 

 

 

 

2ユーロを受け取ったあたりから、

悲劇が喜劇に、

落胆が感動に変わる瞬間を味わう。

 

 

 

 

無事に、両替所到着。

 

 

換金、、、完了!

 

 

 

 

 

 

一騒動を終えた頃には、確かな満足感がありました。

 

 

ああ、全力で生きるって、楽しいなあ。。。

 

 

 

 

 

 

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つづく