2006 冬 ベルリン、プラハ 旅行記 part2

ベルリン夜中着にてなんとか宿を確保出来、暖かい布団でぐっすりと眠りにつき朝の4時に目を覚ます。
今日から重たい荷物を背負い、ベルリン市内のマーケットを徘徊する日がやって来ます。

久しぶりに目覚めも良く、外の空気を入れようと窓を開けると。。。。な、なんと外は大雪!
スキー場に降る様な見事な粉雪が吹雪いているじゃないですか。

余談ですが、僕は小学校の頃から台風の直撃や大雪など学校が休みになりそうなイベントが大好きで
ニュースを見るたびに関東地方に接近していると心をときめかせていた10代があったのですが、
その懐かしい少年心はお店を始めても変わる事はありませんでした。
台風が横浜に直撃してお店が営業が出来るかどうかといった一大事でも僕は心のどこかでワクワクしていたのです。

そんな、いけない心を持ち続けていたからなのでしょうか、神様はワールドカップが開催されようとしてる、
こんな異国でも粋な計らいをしてくれたのです。

そんな時、自分の頭の中にデビルが出て来て『雪だから今日は休んでしまえ!』コールが聞こえてきます、
『そおかあ、自然には勝てないからこんな日はゆっくりした方がいいかー』なんて事は出来ません!
ドイツは3日しか滞在しないのですから。そんな一人演技を1時間程繰り返して、
ようやく30年経ってこんなしょうもない誘惑に勝った自分でした。

出かけると決めたら装備は早く!防寒用のスパッツ(ももひきかわりになるので)とパタゴニアのフリース、
スコットランドで仕入れたお気に入りのウールの帽子を着込んで早速出発です。

そしてホテルから一歩踏み出ると冷気が身体の芯までしみわたる、時間は朝の6時だが冬なので
外も真っ暗で本当にマーケットが開かれているのかも不安になりながらも歩き続けていく。。。。

不安の中最初に訪れたショーネベルグの市、さすがドイツ人!こんな豪雪でも頑張って働いてました。ただ、あまりに気温が低くガラスケースの中の物などは凍って中身がちっとも判らず。

2日目訪れたボックスハゲナーの市、あれだけ降った雪を皆で除雪してここまで見やすくしたのは立派です、エイメクでは持って帰る事が出来ませんが素敵な家具が沢山出てました。

この日の最後TREPTOWという室内マーケットを巡り、仕入れ業務が終了、帰り道での1コマ

東駅近辺に残されたベルリンの壁、敗戦国と言えソ連とアメリカの対立の為に、3メートルばかりの壁に隔たられ、文化も生活仕様も全く異なってしまい、今現在も旧西と旧東の溝が埋まりきらない悲劇があった事を忘れてはいけません。

ベルリン滞在中何度もお世話になるUバーンこと地下鉄(写真はリコーGR-!にて)

ドイツワールドカップ間近という事で、街にはいたる所にこのサッカーベアーが!前にイングランドの人気選手の話をしましたが、このドイツではポドルスキーが期待をされていました、不甲斐ない試合ばかりしていたのであまり盛り上がりは感じなかったのですが、本番は頑張りました3位!

トイレの中での1コマ。。。。日本ではまず使われない絵でしょうか。。

無事に大雪の中でも、もくもくと仕入れを済ませてドイツでの日々は過ぎていきます。

今回の旅は久しぶりに食事がヒットしました。
いままで、言語の障害があり何度も失敗してきた食のチョイスですが、今回ハマったのがメキシコ料理です。
極寒の中外を歩き回り、手の感覚すらなくなりかけた時、身体が限界の中食べたあったかいチリコンカーンは
本当に至高の一品でした。一度ハマったら飽きるまで食べ続ける性格上、結局ドイツ滞在時、
お昼は全てメキシコ料理でお尻がヒリヒリする位チリ三昧でした、
今もたまに日本でメキシコ料理が食べたい時があるのですが、
日本で美味しいメキシコ料理のお店を知っている方がいれば是非教えて下さい!

そして明日からチェコにむかうのです、続きは次回へ。。。

 

店主