2010 冬 フランス-アイルランド-ベルギー-イギリス 買い付け後記

1本の矢では折れやすいが、3本揃うと頑強になるという、戦国時代毛利氏が息子達に語った言葉。

ドラクエでもそうですが、戦士一人だと回復が出来ず、僧侶一人だと攻撃が出来ず。
今回のエイメク買い付けプランでそれらのもくろみを頂こうとパーティプランで行って来ましたが。。。。。

1月20日早朝、横浜を出発、年明けもろもろの理由で愛車パンダを手放し、
同じくFIAT社のムルティプラに乗り換え、大口駅にてテルスケをピックアップ。

成田から英国航空にてロンドンへ、同日空路でパリ入り。

自身、パリは2度目。よくお客様からもフランスは相当行ってるんじゃない?と言われるのですが。。。。
実は初のヨーロッパで足を踏み入れて以来なのです。

時は戻り2003年、満を持して初のヨーロッパへ。
旅程はアムステルダムーパリ。
初のヨーロッパでいきなりアムステルダムは刺激が強過ぎ、やっと辿り着いたパリでは元気が無くなり、
バスチーユで泊まったホテルでは隣の部屋が朝から晩までコーランの熱唱。。。
日本ではまず経験しない多国籍すぎる現状にショックを受け、
あまり良い思い出がなくちょっとしたトラウマになっていたのです。

そんな、過去の悪夢を振り払うため再度パリの地へ。

C.D.G.空港から電車でパリ北駅へ、時間も遅かった為、7年前に比べると何だかますます輩が増えたと思われる
車内、スーツケースを必死に抱きしめながら無事にホテルへ到着。

その後夕食を食べにホテル近くのモンマルトルの大衆ビストロへ。
エスカルゴを頼むものの、不器用すぎる自分。
殻を挟むハサミで綺麗に身をくり出すのだが、使い方が分からず殻を割ってしまい、
殻と一緒に身を口に放り込む、何だか怪しい雲行きのスタートに。。。

迎えた雑貨の展示会。会場のあまりの広さに本当にビックリ、8時間歩き続けて、収穫は1件のみ。

どっぷり日も暮れてホテルに着いた後、テルスケは展示会場で偶然会った、fogのセキネさんと夕食へ。

自分の夕食をどうしようか考えている所、ホテルの前でマルシェが開かれています。
ワインにチーズ、色とりどりの野菜、魚やお肉が綺麗にディスプレイされています。
キンキンに冷えた白ワインにチキングリルの足、魚介のリゾットに締めは本場クリームブリュレ。
しめて13.5ユーロ、立派なコースディナーの出来上がりです。
着々と蓄えられる脂肪には気づかず、すっかりフランスの油に胃が慣れて、迎えた2日目以降、
仕入れか、食べる事が仕事なのか、分からないままパリの最終日へ。

クリニャンクールにて新しいお店に使用する什器を仕入れ、アイルランドーダブリンへ向かいます。

 

パリ市内の図書館でやっていた展示、素敵な色彩に目を奪われ、思わず途中下車。

 

展示会場のタクシー乗り場
テルスケはどうやらタクシーに乗りたがってましたが、あいにく自分は最終手段でしか使いません。

 

上左 自身、ルーブル美術館より好きなアンヴァリッドの軍事博物館、こういう所から仕入れのヒントをもらう事も
多いのです。
上右 同じくアンヴァリッド。こんなキッズの鎧も!子を持つ自分として今がどんなに幸せなのか考えさせられます。

 

 

パリ最後の夜はやはり大好きなムール貝、今回もかなり食べてしまいました。

到着したダブリンの空港、2006年以来2度目の足を踏み入れました。

日本でのホテルのブッキングはテルスケに任せ、ダブリンのセントラルからダートという電車に乗り
ホテル近くの駅に下車。。。。。までは良かったのですが。

何とホテルの住所に行ってもホテルが見つかりません、同じ所を何回も回り続け。。。それでも見つからず、
重いスーツケースを転がしながら同じ所を回り続けるイライラをテルスケにぶつけている最中、
この気まずい二人の雰囲気に同情したのか、ダブリンの人は非常に優しく、
道で地図を広げていると必ず『何処へ行きたいんだ?』と聞いてくれます。
しかしそのアテンドがあっても何となく分かったフリは得意でも、
じっくり聞いたはずの英語の翻訳が曖昧でホテルを見つけられないのがエイメクチームの現状。。。。
そろそろ5人位に聞いたであろうその時にようやく発見!
あまりに豪華すぎて『この値段で絶対ここではないなあ』と二人で話し合っていたホテルだったのです!

ホテルが見つからないイライラも、ナイスホテルのブッキングでファインプレーに変わり、
明日の仕入れに備えキューバ料理で英気を養い就寝。

翌日ダブリンの展示会を徘徊し、今度の秋冬に紹介したいニット物を中心に仕入れ、
夜は日本でもいつもお世話になっている、デフカンパニーさんインスさん達と一緒に
夕食へ連れて行ってもらいました。

約1万キロ離れている所で、会いたかった人たちに出会えた。
そんな感動、興奮を感じながらアイリッシュパブにて、時間がもっとゆっくり流れてほしいと
思うくらい貴重な時間を過ごし、ダブリンの最終日の朝を迎えます。

案の上二日酔いで起きれなかった朝。

テルスケは置き手紙すらなく日本へ帰国しており、寂しいですが今度は一人、
今度はアンティークを仕入れに再びパリからベルギーへと向かうのです。

 

宿泊したホテルの隣の学校の分かりすぎるサイン、どうやらダブリンも不景気のまっただ中のようで、
前回訪れた時に比べると街の様子も少し元気がなかった気がします。

 

クレオ。ダブリンに来たら必ず寄りたいお店、アイルランドニットの今が伝わってきます。

 

ダブリンの風景、ごみ箱ひとつとっても惹かれてしまいます。

 

エアリンガス。エアバス社の小さい飛行機に乗る時見られるこの風景は大好きなフォトスポットの一つでもあります。

店主