2011 春 ドイツ、イギリス買付け後記 part2

Vol.1でもお話し致しましたが、何とかイギリスに着いた僕らは、
ヒースロー空港で、スペインよりイギリス入りしたeimeku買付けでは初の女性参加、お取引先のKさんと合流し、
四人という事もあり、いつもより大きい車を借りて北のLincolnへと向かいました。

Lincolnまでは約300km、ここからも長旅です。

ここで道中の会話なんかを面白く載せるところなんですが、、、
「疲れているのは皆一緒」にもかかわらず、
運転しているオーナーをよそに僕は助手席で爆睡、気づけばホテルに到着していました。。

いつもお世話になっているハミルトンホテルのオーナーのエリックさんは、
親指をグッとたて、ウィンクして迎え入れてくれます。
ウィンクされる事なんて日本ではなかなか無いので、ちょっとドキッとしながら
僕も部屋でウィンク練習をしてみましたが、、、、

この日は明日以降の買付けに備え、カレーを食べて軽い打ち合わせをした後、早めに就寝しました。

初日はLincolnのアンティークフェアを回り、二日目はSさん、Kさんと列車で四時間ほどかけて
スコットランドはエディンバラへ。

エディンバラは何と言っても町並みが美しく、歩いているだけで気分が高ぶってきます。
ここではまだ早いですが次の冬物を探します。

途中、突然大粒の雹に見舞われたり、僕のクレジットカードが使用不能になったり、
昨年お世話になったお店がなくなっていたり、「早く終わらせて、ムール貝食べましょう」
なんて言っていたにも関わらず、むしろ気づいたら帰りの列車の15分前。
ムール貝どころか列車に駆け込んでサンドウィッチをかじる羽目に。。。

Lincolnに戻るとオーナーが迎えにきてくれており、タイ料理をテイクアウトしてホテルへ戻ったのでした。

翌日は今回が初の試みとなるNorthamptonへ。
ここは日本の浅草ともいうべきところらしく、靴のメーカーなどがたくさんあるとのこと。
ここでは靴の工場をを目的地に定め、地図を頼りにむかいますが
なかなか工場が見つかりません。
何度も同じ道をぐるぐるした後、道を尋ねてやっと到着。

所狭しと並ぶかっこいい靴達、ガラスの向こう側では職人の方がせっせと作業しています。
そんな空間の中で早速靴選びです。
オーナーとサイズ感や形、色を吟味し、レディースはKさんのアドバイスを聞きながら
厳選に厳選を重ねます。

さてさて、どんな靴が届いたのかはお店でご覧頂けますので、
是非お店に遊びにいらして下さいね!

次の日の買い付けも無事終え、Lincoln最後の夜。

夕飯は何にするかという話になり、皆おとついのタイ料理がいいということに。
(実際、こちらはエスニック料理が充実しており、本当においしいんです。
ちなみにエリックのつくるイングリッシュブレックファーストもおいしいです)

いつも行くタイ料理屋ではいつものおばさんがいつもの佇まいで立っており、
厨房ではだんなさんが黙々とフライパンを振っています。
前回とはメニューを変えてテイクアウトの注文をし、待っている間はおばさんと英語で少し会話をしたり、、、

しばらくしておばさんが料理をパックに包み、袋にいれて持ってきて下さり、
だんなさんもわざわざカウンターまで出てきてくれました。

そんな優しいタイ人夫妻にKさんは知っているタイ語で「コップクンクラ!」。
僕も旅で慣れてきたところを、といわんばかりの得意げな顔で「サンキュー!」と言ったところ、
タイ人夫妻は「ドウモアリガトゴザイマシタ!」

!!

まさかの日本語での返しにびっくりしてしまった僕たち。
「私たち日本のエビナに住んでましたー、タイレストランやってましたー」

「あ、そうすかー、ははは。僕らは横浜なんすよ、近いですねー」
僕はなんであんなにしれっとした顔で「サンキュー」を言ってしまったんだろう、
とちょっと後悔しながら、ホテルへ帰ったのでした。。

次の日はのnorwichへの移動もあるので、この日のうちに荷物の整理をし、
次の日の朝、車のトランクに詰め込みます。
ここまででもかなりの量を仕入れたため、後ろ座席をつぶしても荷物が入りきりません。
もはや各々の足元や頭の上まで侵食してきているアンティークたちを抑えたりしながら、
車はこれから南に向かおうとしています。

いよいよ旅も後半に入り、次はいよいよロンドン入りです。

次回のvol.3(完結編)も是非楽しみにしていてくださいね。

karuo