2012 冬のヨーロッパ紀行 前半

皆様こんにちは、
エイメク恒例となった冬のズッコケ3人組によるバイイング紀行、
普段お客様から聞かれる素朴な疑問に答えして、旅の詳細をコダイラがリポートしていきましょう。

●旅程はどうして決めているの?

個人旅行の場合、どこから手をつけるべきなのでしょうか。

自分らは仕事なのですが、まずは現地の仕事の開催スケジュールを見て、
3人で分かれて各自が動く所、合流してまとめて仕事をするなど、一番ロスがなく効率的なプランを考えます。

そこから確保するのが日本とヨーロッパの往復航空券。

どの国に着いて、どの国から出るのかのチケットを手配します。(今回自分はKLMオランダ航空を使用した周遊航空券、
アムステルダムを起点に往路は東京ーストックホルム、復路はエジンバラー東京に着くチケットを確保)

次はヨーロッパ間の移動手段の検索、鉄道、飛行機、車、バスなど様々な交通手段があるのですが、
例を挙げると飛行機、航空会社のサイトにアクセスしてダイヤ、ルート、値段、空席などを色々見ていきます。

日本でも最近話題に上がっておりますがLCC(ローコストエアライン)の参入で欧米では様々な航空会社を選択する事が出来るのです。
例を挙げますとドイツではルフトハンザ航空がメインとなりますが、欧州間の移動でも値段が高いので、
エアベルリンなどLCCを調べると同じルートで半額だったりするのです。

中でも欧州間の移動でも様々な路線を飛ばしているのがライアンエアやイージージェットが挙げられるでしょう、
その他エリアや国で得意なLCCも、バルトエリアなどはエアバルチック等あるのです。
チケットの取り方は経費の削減でほぼインターネット決済となる為クレジットカードを持っておく事が大事でしょう。

●保険や両替などはどうしているんですか?

これらもクレジットカードが重要な機能を果たします。

保険に関してはクレジットカードで補えてしまう部分が大きいのです。
死亡で何千万とかよく見ますが、これはあまり気にしなくて良いでしょう。
重要なのは、現地での盗難や貴重品の破損、病気になり医者にかかったケースです、
これがしっかりと保証されるクレジットカード選びが重要です。

ゴールドカードは上記に挙げた保証がほぼされるので、年に2回以上海外に行かれる方は年会費と差し引いても作成して良いかと思われます。
(JCBのゴールドなどは子供や奥様まで保証の対象になるカードもあるので、ただ買い物などはヨーロッパはJCBは使用出来ない所が多いので注意です)

両替に関してもクレジットカードでOK。

ヨーロッパはやはりビザカードが良いでしょう、
空港や街にあるATMで手数料がかからず現地通貨を引き落とす事が出来るのです、
日本に帰国してすぐに返済すれば利息もほどんどかからずお得です。

注意点は現金が引き落とせる限度額を確認しておく事、
別枠で余裕があればホテル代、レストラン、交通費も殆どカードで払う事が出来るのでとても楽です。

挙げた2点がしっかり確認出来ていれば、空港で保険に加入する事も高い手数料を払って両替する事もないのです。

●泊まる所は。。。。?

インターネットのお陰で、もの凄い便利な時代になりましたね。
海外ホテル予約サイトで日本語で予約が出来てしまうのですから。

自分が昔やっていたインフォメーションで予約をしてもらったり、
ガイドブックに載っている安宿通りをしらみつぶしに聞いて行くなんて事をしなくて良くなったんですから。

ただ、宿選びも自分の中では旅の醍醐味でもあるので少し寂しさを感じてしまいます。
疲れきった身体で宿に突撃して値段交渉して決まった時の感動が味わえないのですから。

予約している手前、予定変更が出来ないといった所でしょうか。
まあ逆に宿が決まっているという安心感もあるのですが。。。

安心を取るか、決まった時の喜びを取るのかは個人の性格で判断してもらうのが良いのでしょうか。

● 海外の通信環境は。。。。?

アナログ男ゆえに回答はなかなか難しいですが、最近はホテル、カフェなどフリーのwifi環境が整っている所が多いので、
そういった所ではスマートホン、i-pad、ノートパソコンでネットが使用できます。

自分はこれ位で十分ですが、どこでもインターネット出来なければ嫌だ、電話もかけたいし、さらに値段も安い方が良い!
といった方はシムロックが解除出来るスマートホン(ドコモギャラクシー や海外で購入するi-phone等)にて
現地で使い捨てのシムカードを購入する(キオスクなどで10ユーロ位で売ってます)

電話番号は変わってしまいますが、電話代も安く、スマートホンからwifiも飛ばせる為
ノートパソコンやi-pad等を外で使用する事が出来ます。
(フランスは結構電波が厳しい様ですがイギリスでは非常に電波状況が良いとの事です)

これらが全て正しい訳ではなく、個人にあったやり方をしてもらうのが一番です、少しでもヨーロッパ個人旅行の参考になればと思います。

2012年1月18日 ストックホルムへ

僕らも準備を整えて出発です。

朝、テルスケが車で迎えに来てくれそのまま成田空港へ、いやー楽チンです。

定刻通りに到着したアムステルダム空港にてお互いの検討を祈り握手をしてしばしのお別れ
テルスケはベルリン、自分はストックホルム行きのゲートへ向かいます。

現地時間夜の7時半、初めてのスウェーデンに無事到着です。

バスで中央駅に到着し、街の様子を楽しみ歩きながらホテルに着くと、ホテルのドアに何やら貼り紙が。。。。。
『ミスター、到着したらこの番号に電話してくれ!』

このパターンって北欧特にあるんですよ、比較的大きいホテルでもフロントが夕方6時できっかり帰ってしまうタイプ。

ホテルの外から、フロントまで大きいドアが2枚あり、それぞれロックが解除される4ケタの暗証番号が違う。。。。。それを電話して確かめるのです。

時は戻り2004年、コペンハーゲンでもこのパターンに遭遇し、旅慣れぬ当時、
電話しろと言われても携帯電話も完全に圏外だったのでパニックになっている自分に携帯電話を貸してくれた優しきデニッシュの紳士を思い出します。。。。

本当語学が堪能じゃないと電話って嫌ですよね、
現地でも知らない番号から電話がかかってきて『hello!』なんて言われると脂汗が頬をつたいタラーッと垂れてきます。

昔と違い今は携帯電話も電波がたちます
何度も何度も暗証番号を問い、ようやく分厚いドアを『ピッピ』押してこじ開け、ベッドへと辿り着く事ができました。

新しく着いた街はやはり散策してみたくなります、夜遅かったのですが近隣を散歩しながら良さげなカフェを見つけてディナーへと。

日本では殆ど見かけないスウェーデン産のビールが非常に多いのがちょっと驚きでした、手堅く豚のローストを選択、かなり美味だった。

翌日雑貨の展示会をみながら、printのマスイ君に教えてもらった
ローゼンダルス・ ガーデンのカフェに行こうと思ったのですが閉園時間を過ぎてしまっていた為、
大好きなスーパーマーケットを覗きキングサーモンの鮮やかなオレンジ色や見知らぬ魚や蟹に興奮しストックホルム最終日を過ごしました。


スウェーデン、この円高時代にも関わらず物価がもの凄い値段です、
仕事の面でもやはり値段の問題で収穫は得る事は出来なかったのですが、公共施設のデザインなどは目を見張る物があります。

駅の時計から、使用しているフォントの絶妙なバランス、ピクトグラムの可愛らしさ、素晴らしいの一言です。

2012年 1月20日 パリへ

早朝ホテルをチェックアウトして、息が凍り付くような寒さの中水たまりの氷をパリパリと割りながら空港へ。

SAS(スカンジナビア航空)パリ行きに搭乗。

定刻通りCDG空港に到着。

たいがいパリの空港から電車で北駅に向かう事が多いのですが、車窓がとにかくいけてない。

サンドニ近辺が特に(旧宗主国の北アフリカ系の移民が多いエリアで政府と移民問題などで様々なトラブルが起きている)もの凄い落書きの量、
ベランダもない高層アパートが所々並ぶ様は不気味としか言いようが無い。

観光大国フランス、心をときめかせ初めて来た旅行者があれを見て何を思うのだろうか。

大きいスーツケースを持っていても狭い改札を通るのが一苦労
切符を先に入れれば良いのか? スーツケースを先に流し込むべきなのか?。。。。やれやれ

東駅近辺に予約していたアパート型ホテルに夕方チェックイン、お店が閉まるのに少し時間があったので、サンマルタン運河周辺を練り歩く事に。

本屋さん等を見ながら、ウィンドショッピングを楽しんでいる最中ふと自分の髪が異様に伸びきっている事に気づく。

意を決して床屋さんへ、英語は完全通じずボディランゲージの応酬、
後頭部がえらい刈られたようですがまあスッキリしたので良しとしましょう。
ちなみに値段はシャンプー、カット、ブロウがついて16ユーロでした。

髪もさっぱりした所で夜ご飯の買い出しへ、ミーハーながらお客さんが並んでいるパン屋さんでバゲットや、
翌朝のパンを買い込み、Pl.de Clichy駅近辺で行われているビオマルシェを目指します。

ワイン屋の親父に聞いた所『あそこは高いぜ!』と言われたが
美味しい野菜が生で食べたくて行ってみましたが時間の都合かやっていなかった為、前回来た時によく通ったAnvers駅降りた所のマルシェへ。

今回は部屋で調理が出来るので必ず魚介類を買いたいという野望がありました、目がいくのがやはりムール貝。

お腹を壊そうが貝好きの衝動は止められません。
流石に去年腹を壊した原因であろうかと思われた牡蠣はやめましたがムール貝をたっぷり500グラム買い込み、
なんとなく調理方法を聞いて沢山の食材を抱えアパートに到着。

丁寧にムール貝を洗い、こびりついている海藻を丁寧に取り除き『さあ行ってこい!』とばかりに鍋に放り込む!

シンプリーに白ワインを加えて貝が開いたら出来上がり。

これ、日本で食べるムール貝と全く違うんですよ、何が違うって貝がもの凄く『ふくよか』なんですよ。

レモン汁をぶっかけ一口噛むと貝からフレッシュなジュースが飛び出し、
その瞬間冷えたドライな白ワインを口に流し込む!。。。。。。至福のひとときです。

500グラムあっという間に完食し、
翌日合流したテルスケに仕事そっちのけで同じ味を振る舞いお互いの別行動時の旅行記を話しつつ楽しい夜を過ごしました。。。。。。と。

ここまでは順調な旅路だったのですが。。。。

2日後アイルランドへと旅立ち、自分の体調が何だかおかしくなり始める。

迎えた1月25日、テルスケはアイルランドでの仕事を終え日本へ先に帰国、
自分はこれからアンティークの仕入れをカルオ君と合流して車で走り回ります。。。。何だかもの凄く嫌な予感が。。。。

後半はエジンバラへと渡りインフルエンザがいよいよ猛威を振い、
一緒に行動するとトラブルの確率変動が発生するカルオ君と合流した後の珍道中をお届けします。

kodaira